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29/7/23

7月後半の色彩ワーク【軽そうなバッグ・重そうなバッグ】

色から様々なイメージが伝わってきますが、
軽さ・重さもその一つ。

一般的に、白が多く含まれている色は軽く、
黒が多く含まれている色は重く見えます。

今回は同じ形と大きさのバッグを使って
色による軽重感を体感しました。

まずは、明度の高い色(白が多い色)と
明度の低い色(黒が多い色)
それぞれのグループから伝わってくるイメージが
どのように違うのかを確認します。

ふわふわ軽そうなのはどっち?
どしんと重たそうなのはどっちかな?

重さだけでなく、

柔らかそうに見えるのはどっちかな?
かっこいいのはどっちだろう?

など様々な印象を尋ね、直感でこどもたちに選んでもらいます。

大人はもちろん、
白っぽい方が軽くて黒っぽいと重いってことは頭で理解しています。

でもこどもたちは頭で考えずに
「見たまま」「感じたまま」に
自分の心に従って選びます。

自分の意見が周りと同じかな?なんて気にせず、
堂々と自分の意見を主張することができます。

次に、折り紙を自由に切り貼りして、
カバンを好きなように飾り付けします。

白いカバンには、白っぽい折り紙
黒いカバンには、黒っぽい折り紙

それぞれのカバンは形も大きさも全く一緒。

でもカバンの色自体が持つ軽重感に加えて、
明度の高い・低い折り紙がそれぞれのイメージを
更に助長します。

先に折り紙を全部ランダムに切って、
全体のバランスを見ながらデコレーションする子

切っては貼り、切っては貼りを繰り返しながら
どんなデザインにしようか方向性を決める子

折り紙を全部使ってゴミが一つも出ない子もいれば、
ある程度使ったらあとは要らないと潔く決める子もいて、
ほーんとに個性豊かな制作の時間!

作りながら歌を歌う子もいます。
自然と歌いたくなるのは、リラックスして活動しているサイン♪
より深く集中している証拠です。

時間を目一杯使って、素敵なカバンが出来上がりました。

発表の時間では、前に出て大きな声で
「発表します!」と宣言するところから始まります。

みんなの注目が一気に自分に集中する瞬間

講師もクラスメートもその保護者からも、
たくさんの視線が集まってきます。

始めはその感覚に戸惑い、固まってしまったり顔を背けたりしていた子も、
今では堂々とした様子で、注目される快感を味わっている様子。

自分のお気に入りの部分や工夫したところはもちろん、
カバンを持ってどこに行きたいか
カバンの中に何を入れるかまで

伝えたいことがたくさんあって、
いっぱいお話してくれます。

今回の発表の中で見つけた共通点。

ピンクは男の子も女の子も嬉しくなっちゃうお気に入りの色で、
白いカバンにたくさん飾り付けるとワクワク感が増すようです。

そして男の子は、
折り紙で鍵をつけて泥棒に盗まれないようにしたり
お財布が落ちないようにカバーしたりと
防犯対策を意識している点も面白かったですね。

そしてカバンをお父さんお母さんにプレゼントした子は、
白はお母さん(→優しい印象)
黒はお父さん(→落ち着いた印象)
とイメージに合わせて選んでいるのも興味深かったです。

今回は明度をテーマにした色彩心理のワークでしたが、
色はイメージをいろんな言葉に置き換えられること
そして
色の感じ方は人それぞれでいろんな感じ方があることを
知る機会となりました。

色を見て、手を動かして制作し、周りの意見にも耳を傾ける
五感をフル活用して色を体感できる
こども色彩知育プログラム。

体験レッスンは随時受け付けています。
ご興味ある方はお問い合わせフォームより
お気軽にご連絡ください♪