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17/8/23

8月前半の色彩ワーク【日本の色を作ろう・赤富士】

今回の色彩ワークは、日本の古典芸術である浮世絵がテーマ

浮世絵の代表作である葛飾北斎の「凱風快晴(赤富士)」を題材に
日本の伝統色に触れました。

日本の山といえば富士山ですね。
赤富士の絵を見せたところ、こども達はみんな興味津々!

「どうして山が赤いのかな?」
「山は赤いけど、裾野の方は緑なのはなんでだろう?」
「これは朝かな?夕方かな?」

絵を見ながら一緒に考察していきます。

「◯◯ちゃんはどう思う?」
「◯◯君はこう思ったんだね」
一人一人の意見に耳を傾けて尊重し、
どんな回答も正誤の判断をせず、ただただ受け止めます。

こうした経験を積み重ねることで、
「自分の意見を聞いてもらえた」
「自分自身のことを大切に扱ってもらえた」
という自己肯定感の高まりに繋がっていきます。

次に、赤富士の赤はどんな赤色なのか、じっくり観察してみます。

数種類の赤色を並べて近い色を探したところ、
紅樺色・小豆色 など
赤富士の赤は原色の赤とは異なることに気づいたこども達

これが次の工程へと繋がります。

続いて、赤富士の赤色を絵の具で再現してみます

原色の赤だけでは表現できない赤富士の赤色。
この赤は何色と何色を混ぜたらできるのかな?
色を混ぜたら自分で色を作れることを知っているこども達は、
お得意の色混ぜモードに入ります。

絵の具を少しずつ足して微調整しながら、自分の思う色を作っていく
3歳さんでもこんな細かなことができるんです。

それは日頃の色彩ワークで培った分析力視る力
しっかり育っている証拠

納得する色が出来上がったら、下絵に色をつけていきます。

筆の運び方も個性豊か!
大胆に伸びやかに塗ったり、細かく筆を動かしたり
クレヨンや色鉛筆とはまた一味違う
絵の具での塗り絵を楽しんでくれていました。

赤富士の赤色が再現できたら、あとは自由に色付けします。

お手本どおりに配色しても良いし
自分で好きに色を決めて塗っても大丈夫

むしろ塗りたくなかったら塗らなくても大丈夫です。

全てがこども達任せ、それが色彩ワークの醍醐味です。
だから見守る大人達も、こども達の取り組む様子から目が離せません。

色を作る作業を楽しむ子もいれば、
塗る行為を楽しんでいる子、
筆を洗うバケツの色がどんどん変わっていく様子を楽しむ子もいます。

ご自身のお子さんが、どんなことに興味を持つのか
じっくり見守るのも新しい発見があって面白いですよ。

日本に住むこども達と違って、
カナダに住むこども達は日本文化に
触れ合える機会がどうしても限られてきてしまいます。

でも日本のルーツを持つお子さんが、
日本に興味を持ってくれたら嬉しいですよね。

色彩ワークを通して日本の伝統色に触れ、
日本文化を知ることができるのは
ユニークな体験になるのではないでしょうか。

日本に対するお子さんの興味も広がり、親子の会話も広がります

色を使ってのびのび遊びながら、賢く育つ習い事。
こども色彩知育教室Ailesでは、随時体験レッスンを受付中です。
ご希望の方はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください♪