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15/9/23

9月前半の色彩ワーク【色の足し算でグラデーション】

色が段々と移り変わっていく様子をグラデーションといいます。

植物や食材・空の色など、自然界には様々なグラデーションがあり、
私たちの生活の中に溶け込んでいる身近な色彩です。

今回は一つの色に白を足していくことで、
段々と明るくなっていくグラデーションを作る実験を行いました。

まずはグラデーションのコンセプトをこども達に伝えるところから始まります。
と言っても、単純に紹介するだけではありません。

4種類の色カードをこども達に渡し、
「あるルールを見つけてカードを順番に並べてください」と
グループワークで取り組みます。

みんなで色をじっくり観察し、こうかな?これはどうだろう?と
意見を交わします。

段々と明るくなるグラデーション順に並べると、
今度はどうやって色が明るくなるかを考察します。

「何か混ぜたほうが良いかな?」「明るい色って何だろう?」

今までの色彩ワークから
色を混ぜると色が変わるということがしっかり身についているので、
ピンときた様子のこども達。

無事「白を混ぜてみよう!」という結論に至りました😊

このように、こども色彩知育教室では
自分で考え意見を伝えるといった【学びの土台】
しっかりと育むことができます。

続いて、色水でグラデーション作りに挑戦

まずは赤・紅梅色・桃色・桜色の赤いグラデーション

赤の色水に一定量が入った白の色水を何カップ入れると
目的の色に近づくのかみんなで確認します。

紅梅色は白1カップ

桃色は白3カップ

桜色は…何杯入れてもなかなか色が近づきません。
白を大量に入れてようやく色が近づいてきました。

赤に対してこんなにもたくさんの白を入れるの?と
驚いた様子のこども達。
白の量の違いで、色の足し算を体感することができました。

4色並べてみると、とっても綺麗なグラデーションができました!

同様に、群青色・青・空色・水色の青いグラデーションにも挑戦。

白1杯分で微妙に色味が変わるので、
「色が同じになった」という子もいれば
「違う、入れる前の方が同じ色だった」と意見が割れることもあります。

時には自分の意見が通らなくて癇癪を起こしてしまうことも。

でもここは多様性を知る大事なチャンス。

色は人によって見え方が違うこと
正解は一つではないこと
自分の意見を伝えると同時に、周りの意見にも耳を傾けること

少人数のグループクラスだからこそ学べる気づきが
いっぱい詰まっています。

最後に赤と白の粘土で自由に色混ぜ

実験で見た色作りを、今度は自分で作って体感してみます。

色の配分も自由
形も自由
作品の数も自由

全てが自由、こども達任せの制作時間です。

実験で作った色を再現しようと真剣な表情で取り組む子
いろんな色を作って重ね合わせ、サンドイッチにして楽しむ子
色は混ぜずに、赤と白の対比を利用してカナダを表現する子

大人の想像を超えて生み出される作品に、毎回のことながら感心させられます。

今回の実験色彩ワークでは、大人もこどもも
段々と色が移り変わっていく美しさを味わうことができました。

色には心を落ち着かせるリラックス効果もあります。

色に癒されながら、お子さんが生き生きと学ぶ姿を見守る
心穏やかな時間を一緒に過ごしませんか?

こども色彩知育教室Ailesでは、随時体験レッスンを受付中です。
ご希望の方はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください♪